株式会社 京都マテリアルズ

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環境マテリアル事業部

事業内容

鋼材の耐食性向上技術の開発

 鋼材等の腐食を防ぐための技術開発と実用化を進めています。一般の防食では塗料により腐食環境と遮断する方法が使われますが、腐食環境は塗膜を通り抜け鉄を腐食させるため塗膜の維持管理が問題となります。環境マテリアル事業部では、環境を遮断するのではなく、環境の力を借りながら鋼材表面に防食性を付与し、腐食を抑制する手法や材料を研究開発しています。

研究所

環境マテリアル研究所
em-lab@kyoto-materials.jp

製品情報

Pat!naLock®
-鉄鋼材料の耐食性を飛躍的に向上させる反応性塗料-パティーナロック

 鉄鋼材料の防食には通常塗料により鉄を腐食環境から遮断する方法が用いられますが、腐食環境は塗膜を通り抜け鉄を腐食させてしまいます。鉄は地球の中で酸化物(鉄鉱石)として眠っているので常に鉄鉱石に還ろうとします。人間側から見ると腐食してしまうと見えますが、自然側から見ると地球に還ろうとしているのです。このことが錆びるということです。すなわち、通常の環境遮断を目的とする塗膜の場合、塗膜劣化あるいはピンホール欠陥などを通じた腐食因子の侵入に伴う下地の腐食により、塗膜の剥離等が発生するため、一定期間ごとに塗り替えなどの補修を必要とし、鋼構造物のライフサイクルコストの上昇を招きます。

 反応性塗料Pat!naLock®は鉄や腐食環境とむしろ反応し、鉄表面にさびを主体とした防食性の高い酸化物層をつくり、鉄の腐食を抑制します。すなわち、自然環境と調和し、鉄表面を鉄の本来の姿である酸化物に還してやり、その結果、鉄が落ち着き、錆びようとしなくなるため、本質的に腐食を抑制できるのです。

 Pat!naLock®は鋼材表面に塗布して使用します。表面の鉄あるいはメッキされた亜鉛等が酸化物層を形成することを促進しつつ、形成した酸化物層を防食性の高い状態にすることにより、腐食の進行を抑制します。一般的なスプレーや刷毛塗り、ローラー塗りなどが可能であり、特殊な準備は不要です。

 用途は、橋梁や鉄塔などの陸上の鋼構造物全般や各種プラント設備など幅広く、新設のみならず、既設構造物についても表面に生成している赤さびなどの腐食生成物を完全に除去する必要はなく、二種~三種ケレン程度の下地仕上げののち適用することができます。

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